地獄界の夢

アクセスカウンタ

zoom RSS ニュース解釈 持論暴論(177) 漫画規制はサブカル側の自業自得

<<   作成日時 : 2010/12/15 23:43  

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

皆様こんばんは。今回は、東京都で可決された漫画の規制について述べていきます。
人それぞれ意見はあるでしょうが、私はこれは漫画家始めサブカルチャー側の怠慢が招いた自業自得だと思いますね。

石原都知事の主張は、乱暴ですが真っ当なものです。
確かに、親戚一同の前では見られないような作品というものはありますし、分別もろくにつかないような子どもにはとても見せられないような作品というものもあります。
そういったものを「じゃあアンタ自分の子どもに見せられるのか、見せて良いと思っているのか?」という都知事の主張は、正論です。
それについて云々言ったって、理解は得られない。
何故なら、都知事が言っているのは倫理であり公序良俗だからです。露出狂が「表現だ」と言って自分の性器を見せることを、表現の自由とは言いますまい。都知事は、今回の規制の対象になるような「表現」はそれと同じだと言っているのですから、それについて「表現の自由の侵害だ」と反論することは変態の主張と同じです。
それよりも、論じられるべきは規制の方法論でしょう。
そしてその点については、私は都知事も乱暴だと思いますし、それ以上に出版社側がお粗末だったとも思うのです。


最初から「表現の自由」を掲げて、都知事側に全面降伏を求めるかのごときサブカル側の戦術はお粗末であるとしか言い様がありません。
何故なら、彼らが「自由に含まれる」としたものの中には、都知事サイド、そして漫画等に縁のない人々から見ればアウトであるべきものまで含まれているからです。

私は、知識のない人が見ればポルノにしか見えないような漫画が、児童ポルノ法に抵触しない最低限の修正だけして一般書として流通されていることを知っています。
それを「自社の強み」とのたまった編集プロダクションも知っています。
そういった、興味のない人たちから見ればアングラと何が違うのかもよくわからない連中までも守る為に話がこじれた、それが今回の騒動の原因だというのが私の見解です。
そういった表現はさっさと「じゃあアングラにします」と譲り、その上で「表現の自由について話し合いましょう」とするべきだったと思うのです。


現実問題、今回の規制が執行されたとして対象になる表現は、現在流通しているメジャー誌等では実害ないはずです。
それを侵そうというのなら戦うべきですし、そうであるならばもっと味方は増えるでしょう。
ですが、今回サブカル側が闇雲に守ろうとした中には理解を得られない部分が含まれています。
例えば、普段は漫画は読まないが「こち亀」や「美味しんぼ」だけは読むという程度のライト層に、槍玉に上がっているような漫画を見せて一緒に守ってくれと言ったって、理解してもらえないでしょう。
嘘だと思うなら、実際に規制に含まれるような本をそういうライト層に見せて規制の不当を訴えてご覧なさい。
そういうシーンを描いたTシャツを着て、新宿なり丸の内なりを歩いてみてご覧なさい。(アキバは駄目ですよ)
反対派の円の外に広がる「世間」との温度差がよくわかると思いますよ。

規制されることについて、今は平気でも後々不安だというサブカル側の恐れは理解できます。
でも、だからこそそこを担保する議論をするべきなんです。
後々が不安だから今もすべきではないという論理は、通らない。
逆立ちしたってアウトにしかならないような部分を守るために他の部分も危険に晒すよりも、助からないものはさっさと捨てて助かるものだけ全力で守る、そういう選択と集中をするべきだと思うのです。
その姿勢が見えないから、私はサブカル側の怠慢だと思いますし、自業自得だとも思うのです。


表現上、どうしても必要な部分については真摯に向き合えば良い。
でも、単に「作家がやりたいだけ」の表現は、公序良俗と照らし合わせるべきです。
例えば、ミステリで犯人の動機がレイプされた恋人の復讐故だったとします。
その場合、何も本当にレイプされているシーンを描かなければならない必要はないでしょう。直裁に描かなくてもそうと理解させる表現はいくらでもありますし、それをするのが作家の力量というものです。
「若いねーちゃんが無理矢理ヤられてるシーンが描きたかった」という理由だとしたら、それは言語道断です。それはもはや表現の自由でかばい立てできるような高尚なものじゃない。(誤解のないように言っておきますが、私は「発表すべきではない」と言っているのではありませんよ。「やりたいならアングラに行け」と言っているだけです)
そう考えたときに、本当にサブカル側はそういう部分まで考えて反論したのでしょうか?

私はそうは思いません。
四大少年誌やコロコロコミックなどの編集部は、抗議文を紙面に掲載しましたけど、本当に自分の雑誌が規制対象だという恐怖からの行動でしたか?
「出版界全体と歩調をそろえるため」ではなかったですか?

中には、亀仙人のパフパフすら含まれるかもしれないから今回の規制には反対だという人もいます。
でも、私はそれは極論過ぎだと思いますし、ならばその線引きを行い、主導すれば回避できる問題だとも思います。
誤解のないように言っておきますが、私は規制の精神には賛成しますが、実行には反対なのです。
だって、それはサブカル側が自発的に公序良俗と向き合えば後ろ指を刺されるようなことにはならないはずなのですから。
それをやっていてもなおこういうことになるのなら、それは裁判で白黒つければ良い。
だのに、そういう姿勢もなくただ駄々っ子のように規制反対を叫ぶサブカル連中が、一ファンとしてどうしようもなく腹立たしいのです。

サブカルが世界に冠たる日本の文化だと言うのなら、もっと矜持を持って欲しい。
児童ポルノが日本の文化だと世界中の人々に思われて良いのですか?
もちろん、映画にだって文学にだってそういう部分はありますよ。でもそれは、ちゃんと隔離されているでしょう?
ただの欲望からだけでやっているものが、ハリウッド映画にありますか?
だったら、何故漫画やアニメにそれができないのでしょう?
そんなはずはない!


私は、アニメや漫画を見るとバカになるなんて前時代的な主張は許せませんし、今回対象になるようなものを見ると犯罪者になるとも思いません。
ですが、純粋に全年齢に無条件に見せるべきものではないとは思っています。
ですから、その流通に規制をかけるという趣旨には賛成します。
その上で、漫画やアニメという文化から規制がかけられるようなものが分離することを、そしてそれを矜持と責任を持って果たしていってくれることを願います。
その上で、大人だけが楽しめば良いじゃないですか。
それこそ「それが大人の特権だ」というものでしょう?


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
ニュース解釈 持論暴論(177) 漫画規制はサブカル側の自業自得 地獄界の夢/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる